6/5(木)と8/21(木)に、眞鍋玲さん(メイクスアンドシングス)を講師に迎え、自社のファンについて考える2回構成のワークショップを開催しました。これは2024年に開催した同講師のワークショップが好評だったため、企画されたものです。

1回目は、眞鍋講師からこのワークショップの根底となる「ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方」について紹介いただき、眞鍋講師自身が小売りの現場で体感した気づき、そして今回のテーマである“ファンとの対話”へと話が進みました。
ワークショップ内で参加者が考えることは、「大事にしたいお客様って誰なのか?」。定量的だけでなく、定性的な面からも自社のファン、特にロイヤルカスタマーを定めることを参加者自身が行いました。最後にロイヤルカスタマーとの接点を設計して1回目のワークショップは終了です。

2回目のワークショップまでの課題は、自社のロイヤルカスタマーの声を聴き(モニタリング)、モニタリングからわかったことを基にアクションプランを作成すること。眞鍋講師がモニタリングを進めるためのシートを用意されたので、モニタリングは進めやすかったのではないでしょうか。
2回目のワークショップでは、参加した7社が、自社のロイヤルカスタマーへのモニタリング結果と、それに基づいたアクションプランを発表。7社の発表は、ひとつとして同じものはなく、ファンやロイヤルカスタマーはそのブランド、会社それぞれであることを再認識する発表でした。参加者の中には、他社の発表を聞いて、「悔しい、もっと何かできないか」と闘志に火が付いた方もいらっしゃいました。
ワークショップの後半は、各社の発表についてグループディスカッションタイム。「沼る」という用語も飛び出して、各社の発表が深掘りされたディスカッションタイムとなりました。


最後に眞鍋講師からのまとめと各社へのエールが送られました。中でも印象的だったのが、「経営者が本気でファンと向き合う!」というメッセージ。ファンの声を聴くのは勇気のいる行動かもしれません。一方でファンもファンであることに自信がない場合もあるそうです。そんな時こそ、ファンへの傾聴と対話が自社や自社のブランドを見つめ直すきっかけとなり、今後の自社の事業のヒントとなるのではと感じられる2日間のワークショップでした。