6/11水、7/9水、8/20水の3回に亘って実施してきた連続講座「EC最大化のために」が終了いたしました。講師は、2021年からKFCでネットショップやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)についてのセミナー/ウェビナーの講師を務めて下さっている宮本企画室(同)代表社員・宮本順一氏です。今年度は、第1回講義についてのみ、サービス動画の事後配信を行いましたが、3回分の通し講義については、定員14名と少人数制で会場講義中心のスタイルで行いました。
受講者の大半は、アパレルや服飾雑貨、生活雑貨、食品等の分野でオリジナルブランドを企画・生産・販売しているが、社内にはECやInstagramなどのSNSの専任担当者はおらず、他の業務と兼任で頑張っておられる小さな会社の皆様です。個性的で魅力的な商品揃いで、いち消費者の目線からも応援したくなるようなものばかりなのですが、その存在や魅力が、しっかりと想定するお客様に伝わっているのか?ネットショップ売上向上の方程式「売上=集客数×客単価×購入率」に基づき、SNSのオーガニック(無料での)投稿【第2回講義】→SNS広告の運用で集客数アップ【第3回講義】→広告で推している内容とECサイトの連動【第1回講義】、という流れをしっかりつくって行こう、というのが、今回の講座の構成でした。

講義の中で印象に残ったことが2点あります。
1点は、第2回講義の中で触れられた「SNSは選挙のようなもの」(宮本氏)という例え話です。お客様の立場に立つと、ブランドや商品についてはその全貌は見えていない、もやっとした状態なので、解像度を上げてもらうために、角度を変えて何度も何度も見せていく。そうすると、フィード(註1)は自然と、「推したいモノ・コト」で埋まってきます。「アテンションエコノミー(註2)、エコーチェーンバー(註3)、フィルターバブル(註4)はSNSのそもそもの本質でなのです」という宮本氏の説明には、強い説得力がありました。

もう1点は、宮本氏が、ご自身が作り上げてこられたInstagramでの広告配信のノウハウを受講者の皆様余すところなく披露して下さったことです。「Meta広告(註5)のキャンペーン(註6)は『認知-興味・関心-比較・検討―購入』という、購買心理のプロセスに沿って設計されている」というところからスタートし、キャンペーンの目的ごとの設定方法や成果指標、留意すべきポイントの説明、さらには、広告費を大幅に抑えたうえで成果を出すための宮本氏独自の方法論に至るまでを惜しみなく伝授して頂きました。
例年そうなのですが、宮本氏の講義では、毎回の質疑応答の中身が濃く、さらにセミナー翌日以降に追加でお知らせ頂くアドバイスやお役立ち情報も充実しています。自己流のWeb施策で伸び悩んでおられる皆様、よろしければ是非次回以降の講義にご参加なさってみてください。視界がパッと開けるのではないかと思います。

(註1)フィード フォローしている人の投稿が中心の一覧画面
(註2)アテンションエコノミー 「アテンション(注目)」が経済的価値を持つとされる現代社会の概念
(註3)エコーチェーンバー SNSなどで自分と似た意見の人ばかりをフォローすることで、同じような意見ばかりに触れ、それが正しいと信じ込んでしまうこと。
(註4)フィルターバブル インターネットのアルゴリズムがユーザーの興味関心に基づいたものばかりを表示し、異なる意見や価値観に触れにくくなる現象。
(註5)Meta広告 Meta社(旧Facebook社)が提供する広告プラットフォーム。Facebook広告、Instagram広告、Threads広告等。
(註6)(Meta広告の)キャンペーン 広告配信を行う際の最上位の設定単位