「東東京モノヅクリ未来塾」は2025年8月から始動した国際ファッションセンター(株)の約2年間の伴走支援事業です。2月25日(水)に墨田区産業共創施設 SUMIDA INNOVATION COREをお借りして、第1期の1年目の活動報告を行い、事業について知っていただき、参加された方々との交流をしながら、モノヅクリの未来を考える会を開催しました。雨天の中、56名の方が集いました会の模様をレポートいたします。
この【後編】では、「東東京モノヅクリ未来塾」1期生とディレクターチームによる活動報告についてご紹介します。
「東東京モノヅクリ未来塾」1期生とディレクターチームによる活動報告
「東東京モノヅクリ未来塾」1期生2年間の活動の中間報告は、ディレクターチームの丹さん、中台さんがナビゲーターとなり、1期生の4社が回答する形で進行しました。
「東東京モノヅクリ未来塾」の1期生についてはこちらをご覧ください

4社の自己紹介から始まり、ディレクターチーム2人からの「『東東京モノヅクリ未来塾』という事業が独自だと感じられる点や、参加した良かったと感じた点は?」という質問にまず答えたのは扶桑の代表取締役の富田さん。「本プログラムは、必ずしも “プロダクトを作ること” がゴールではなく、事業を前に進めるための整理・検証・意思決定までを支援してくれる点が独自だと感じます。」
Verb Creationの取締役の髙橋さんは、「財務状況も含め会社全体の状況をヒアリングした上で各社に合わせた個別支援は今までになかった点」と紹介されました。
「山田遊さん率いるディレクターチームとの毎月の打ち合わせの中での気づき、発見、印象的な言葉、出来事は?」という質問には、「もっと横文字や専門用語が飛び交うのかと思っていましたが、余計な緊張を感じることなく、スムーズにコミュニケーションが取れていると感じています」とマルコカンパニーの代表取締役の奈良さん。奈良さんとデザイナーの雲田さんは、毎月の打ち合わせを楽しみながら、次へ次へと進めているのが印象的です。
SOLISMの代表取締役の荒井さんは、「山田さんの『一お客として、この状態で完成とされるのは満足できない』という言葉」が印象的だったと挙げました。「初めての金属製の物作り(マニュアルのエスプレッソマシーン)で、工場側のこれ以上のクオリティを求められても応えられないという意見に対し、私は(工場側に)寄り添いすぎて、NO をいうことをしてきませんでした」と打ち合わせを振り返ります。
「運営している人たちが無理せず健康的にポリシーを持ってルール化する事も選択肢の1つにあって良いのではないかとのアドバイスは、まさに私たちが求めていた運営だと思いました」とVerb Creationの髙橋さんは語ります。アパレル業界に合わせたスケジュールだけに捕らわれる必要はないという山田さんのアドバイスは髙橋さんにとって気づきになったようです。
扶桑の富田さんは、打ち合わせを重ね、今後の会社の柱となるプロダクトを検討する場面で「『それは本当に、あなたたちがやりたいことなのか?』と投げかけられたこと」が印象的だったと語りました。翌月の打ち合わせの冒頭に、富田さんが「覚悟を決めました」と宣言したのは、今でも印象深く、打ち合わせが加速していった瞬間です。
各社が感じている山田さんの人となりを和やかに紹介した後、各社の今後について紹介し、報告は終了しました。
各社の今後の活動について ※発表順
(株)マルコカンパニー
:新たな販路開拓のため立ち上げた新ブランド「MARCO+TO(マルコット)」を社内で別ライン・別ブランドとして確立できるよう準備を進め、9月の展示会出展で獲得した販路やお客様の反応を見ながら、次回の展示会出展など含め今後の展開を検討していきたい。
(株)Verb Creation
:自分たちの目指す顧客獲得のために出展した展示会を振り返り、社内のデザイナーとディレクターチームと一緒に「U-DOT」のデザインを整え、次へとつなげたい。
SOLISM(株)
:新しくなったSOLISMを軌道に乗せるため、まずは自分の経験を活かし、マネタイズできるものから着手している。メーカー業も諦めず、動いていきたい。時間を愛でるというブランドのコンセプトを伝えるため、あえて紙メディアで伝えることを進めているが、本日の藤原さんのお話を聞き、自分の方向性に自信が持てた。
(株)扶桑
:自社のプロダクトをつくることが、会社の未来をつくるということに腹落ちしている。9月の展示会に向け準備を進める。今年はプロダクトを世に出す年、来年は広げる年と考えている。
司会を担当された丹さん、中台さんは緊張していると話されていましたが、ご自身の感じたことを織り交ぜながらの進行は、各社との日々の打ち合わせで積み重ねた関係性が伝わってきました。

最後に山田さんによる総括へ。「1年という単年度の事業期間ではなかなか結果が出づらいと感じていたが、国際ファッションセンターから約2年間という伴走支援の提案を受け、枠組みを検討し、事業を開始することとなりました。2年という期間も決して長いものではない。1期生が2年の事業を終えた時には皆と笑っていたいと思います。そのためにもチームとなって結果を出しましょう」と報告会を締められました。

「東東京モノヅクリ未来塾」第2期の予定
「東東京モノヅクリ未来塾」第2期の予定については以下の通りです。ご不明点がありましたら、以下の問い合わせ先まで気軽にご連絡ください。

懇親会に移る前に、参加していただいた皆さんと記念撮影。

懇親会は、墨田の事業者「三/十」さんによるケータリングをいただきながら、積極的な交流が進みました。まだまだ話し足りない方もいる中、懇親会は終了いたしました。雨天の中、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今後の「東東京モノヅクリ未来塾」の第1期の活動は「東東京モノヅクリ未来塾」のnoteでご紹介していきます。第2期の募集につきましてもnoteや国際ファッションセンター産業支援のホームページ、SNSでご紹介して参ります。ぜひご覧ください。
「東東京モノヅクリ未来塾」課外トークライブにつきましては、東東京モノヅクリ未来塾報告会&交流会【前編】をご覧ください。
問い合わせ先
国際ファッションセンター(株)産業支援部:担当(川勝、永田)
〒130-0015東京都墨田区横網1-6-1
TEL: 03-5610-5800 (祝日除く平日9:00~17:00)
メール: seminar[at]kfc-fashion.jp ※[at]を@に置き換えて送信してください