東東京モノヅクリ未来塾」は2025年8月から始動した国際ファッションセンター(株)の約2年間の伴走支援事業です。2月25日(水)に墨田区産業共創施設 SUMIDA INNOVATION COREをお借りして、第1期の1年目の活動報告を行い、事業について知っていただき、参加された方々との交流をしながら、モノヅクリの未来を考える会を開催しました。雨天の中、56名の方が集いました会の模様をレポートいたします。
〈第1部〉「東東京モノヅクリ未来塾」課外トークライブ

ゲストスピーカー:藤原 章次 氏(藤原印刷株式会社 取締役 東京支店長)

モデレーター:山田 遊 氏(株式会社メソッド 代表取締役、「東東京モノヅクリ未来塾」ディレクター)
通常の「東東京モノヅクリ未来塾」の活動は、各社と山田遊さん率いるディレクターチームとの個別の取り組みです。その枠を超え、「モノヅクリ」をテーマにゲストのお話を伺う課外トークライブは、山田遊さんをモデレーターに藤原印刷株式会社の藤原章次さんをゲストにお招きしました。課外トークライブは、山田さんと藤原さんとの出会いから話が進みます。

続いて、「藤原印刷の可能性」というタイトルのスライドをもとに藤原さんの自己紹介が始まります。「印刷界の革命児」と掲げた藤原さんの祖母の創業者が一代で会社を大きくされた話から、右肩下がりの印刷業界、そして取引先の99.9%が出版社という状況から、どうやって新規を開拓していったという話へ進んでいきました。
転機となった業界では異例の2刷りから印刷を受注した『N magazine』、本文や表紙の紙を変え最終的に12のパターンのある雑誌となった『NORAH』など実績が紹介されるごとに、山田さんの藤原印刷さんや藤原章次さんに対する解像度が高まったのでしょうか、質問のテンポが上がります。

『N magazine』、『NORAH』などについては藤原印刷さんとして初めての著書である『本が生まれるいちばん側で』でもご紹介されています。
藤原さんのお話で徹底していたのは、お客様(作り手)の声を聞き、求めているものが何かを探り当て、熱量を持って応えていくということ。そして数をこなし、経験を積むこと。出版社以外で1億円の売上という営業目標を掲げ、会社に宣言。カオスを大事にあえてターゲットは決めない。達成するために100人に会う、達成しなければ200人に会う。その繰り返し。藤原印刷の実績が増えていくことで、藤原印刷や藤原印刷が印刷した本が面白いと、作り手や読者が認識してもらえるようになり、現在では毎日数件の本を作りたいという問い合わせが寄せられているそうです。
「お客様に熱量に応えていくと、コストも時間も掛かってしまうのでは?」という会場からの質問に、見積は他よりも断然高いと藤原さん。費用と時間をいただいているのだから、お客様の熱量に、それを超える熱量で応えていくという姿勢が徹底されています。
山田さんから今後の藤原印刷について問われると、藤原さんは「印刷市場が小さくなっていくだろうが、会社は自分たちの代で小さくしたくない。印刷業でつながり、紙の印刷ではないのかもしれないが、その可能性を探している」とお話しされ、課外トークは終了しました。
「東東京モノヅクリ未来塾」1期生とディレクターチームによる活動報告につきましては、東東京モノヅクリ未来塾報告会&交流会【後編】をご覧ください。
問い合わせ先
国際ファッションセンター(株)産業支援部:担当(川勝、永田)
〒130-0015東京都墨田区横網1-6-1
TEL: 03-5610-5800 (祝日除く平日9:00~17:00)
メール: seminar[at]kfc-fashion.jp ※[at]を@に置き換えて送信してください